ドライヤーから焦げた匂いがすること、ありませんか?時には小さな火花が散ることも。そんなとき、不安になって使い続けるべきか迷いますよね。家電に詳しい人に話を聞くと、焦げ臭さが出る場合でも安全に使えることがあるそうです。
それでは、焦げ臭くなったときにまず確認すべきことと、その原因を解説します。
ドライヤーが焦げ臭くなる原因は?
多くの場合、ドライヤーの吸込口や吹出口に蓄積されたホコリや髪の毛が焦げ臭さの原因です。
これらが内部のヒーターに触れると、焦げたような匂いが発生します。]
ですが、これが故障を意味するわけではないので、焦げ臭いと感じたら先に掃除から始めましょう。
まずはドライヤーを綺麗に掃除してみましょう!
ドライヤーの基本的な流れは、空気を吸い込み、ヒーターで温めて温風を出すことです。このプロセスで、吸込口に絡まったホコリや髪の毛が内部へ入ってしまうことがあります。
掃除は吸込口から始め、ブラシや掃除機を使ってホコリや髪の毛を除去します。次に、吹出口の掃除を冷風設定で行い、綿棒などを使って隅々までキレイにしましょう。ただし、掃除中にホコリが舞い上がらないように注意が必要です。
こちらの動画が参考になるかと思います!
新品のドライヤーでも焦げ臭いことってあるの?
新品のドライヤーでも、初めて使ったときに焦げ臭さを感じることがあります。
これはホコリが原因ではなく、新しいヒーターに熱が加わることで発生する一時的な現象です。
使い続けることで徐々に匂いは消えていくので、故障ではないと安心してください。
ドライヤーが髪の毛に近すぎても焦げ臭さは感じます!?
掃除をしても焦げ臭さが消えない場合、ドライヤーが髪の毛に近すぎるかもしれません。
ドライヤーを髪に近づけすぎると、髪を焦がし、ダメージの原因となります。適切な距離はドライヤーを髪から約20cm離して使用することです。
ホコリや髪の毛がドライヤー内に入って起こる症状は?
ドライヤーのメンテナンスとして、月に一度の清掃が推奨されています。
清掃を怠ると、焦げ臭さだけでなく、以下のような問題が発生することがあります。
ドライヤー本体が熱くなる!?
ドライヤー内部で熱が逃げ場を失うと、本体が異常に熱くなることがあります。
この状態が続くと、ドライヤーの故障に繋がる可能性があります。こうなる前に、定期的な掃除で吸込口のホコリを取り除きましょう。
たびたび温風から冷風に切り替わる!?
ドライヤーの温風が冷風に切り替わるのは、内部の温度が高くなりすぎたときに作動するサーモスイッチが原因です。しかし、この現象が頻繁に起こる場合は、内部の熱が正常に逃げられない状態かもしれません。内部に溜まったホコリを清掃して、ドライヤーの通気性を改善しましょう。
パチッと音がしたり火花が出たりする!?
この現象は故障ではなく、サーモスイッチが正常に作動しているために起こることがあります。
もし頻繁にこのような現象が発生する場合は、ドライヤー内部の熱が逃げにくくなっている可能性があります。
このサインが見られたら、掃除のタイミングかもしれません。
マイナスイオンやナノイーのドライヤーの場合は?
マイナスイオンやナノイー機能付きのドライヤーでパチッと音がする場合、これは異常放電の可能性があります。
これはイオンを発生させる電極部分が汚れているために起こります。
この部分を綿棒で軽くこすって掃除すれば改善することが期待できます。
それでも問題が解決しない場合は、修理を依頼することをお勧めします。
掃除をしても改善しない場合は?
焦げ臭いなどの症状が掃除後も改善されない場合、ドライヤーの故障が考えられます。
他にも以下のような症状がないかチェックしてみてください。
風量が弱くなった気がする!
使用していると感じる「風量の低下」は、モーターの経年劣化や内部に蓄積したホコリや髪の毛が原因であることが多いです。
掃除機で内部のホコリを吸い取ることができれば問題ないのですが、それで解決しない場合は分解が必要です。
自分で分解すると元に戻せなくなるリスクもあるので、修理を検討するか、使用年数に応じて新しいものに替えることをお勧めします。
風が出ないのに煙が出て来た!?
ドライヤーを使用していて、風量が減少したり全く風が出なくなって煙が出ることがあります。
これは非常に不安に感じるかもしれませんが、通常はヒューズの作動によるものです。
爆発の心配はありませんが、これは明らかな故障のサインですので、無理に使用を続けないでください。
カラカラと異音がする!
ドライヤーから異音が聞こえる場合、何か異物が内部に入り込んでいる可能性があります。
異物が内部で引っ掛かっていると、使用中に吹き出し口から飛び出す危険もあります。
このような音がする場合は、リスクを避けるためすぐに修理に出すことをお勧めします。
電源が入りにくい!
電源が入りにくい場合、コードの断線が原因かもしれません。
特にドライヤー本体にコードを巻き付けて保管している場合、コードが内部で断線してしまうことがあります。
多くのメーカーがコードの巻き付けを禁止しているのはこのためです。コードを無理に曲げないように、コードクリップなどで適切に保管しましょう。
おわりに
今回は「ドライヤーが焦げ臭い時の対応」についてご紹介しました。ドライヤーの異常は多くの場合、定期的な掃除が行われていないことが原因です。ユーザーマニュアルにもホコリが付着している場合は掃除するよう指示されています。
したがって、焦げ臭さやその他の異常を感じたら、まずは掃除から始めてみてください。それで問題が解決する場合も多いですし、解決しない場合は故障が考えられます。最も良いのは、月に1回の定期清掃を行い、ドライヤーを長持ちさせることです。
ドライヤーから異常な症状が現れ、使用年数も長い場合は、そのドライヤーが寿命を迎えている可能性が高いです。このような状況では、無理に修理を試みるよりも新しいドライヤーへの交換を考える時期かもしれません。
ドライヤーの寿命や買い替え、処分方法などはこちらの記事にまとめています!