ここでは、簡潔に説明します。
- 親戚 自分の直系家族（※1）を除く、血縁や結婚によってつながった人たちを指す言葉です。厳密な定義はありません。
- 親族 自分の直系家族も含む、血縁や結婚によってつながった人たち全体を指します。この範囲は民法によって明確に定められています。
※1 直系家族とは、たとえば両親、孫、祖父母などのことを指します。
この記事では、これらの用語について詳しく解説していきます。
「親戚」と「親族」の違いに焦点を当てて
親戚とは
日々の生活の中で「親戚」という言葉は、普通、叔父や叔母、甥や姪、従兄弟など、血の繋がりや結婚を通じてつながる人々を指すことが多いです。
これには、直接の家族（例えば、両親や兄弟姉妹、孫、祖父母など）は含まれません。
親族の定義
一方で、「親族」という用語は、自分の家族を含む、血縁関係や婚姻関係によってつながる全員を包括します。日常会話では、「親戚」と同じ意味で、もう少し公式な場で使われることもあります。
法的基準の存在
この二つの用語の主な相違点は、法的な定義の有無にあります。
親戚に関しては法律で具体的に定義されていませんが、親族については民法で範囲が明確に定められています。
民法における親族の範囲
- ６親等以内の血族（※2）
- 配偶者
- ３親等以内の姻族（※3）
注2：血族とは、血のつながりがある人を意味し、養子縁組による法的な血縁も含まれます。
注3：姻族とは、配偶者の血族をさします。
まとめ
簡単にまとめると、
親戚は自分の直系家族を除く血縁や婚姻関係者を、親族は自分の直系家族も含む血縁や婚姻関係者を指します。
親族には民法による範囲の定義が存在します。