職場では、定期的に人事異動が行われることがよくあります。
その中には、自分で異動を希望していないにもかかわらず、頻繁に異動する人もいます。
そして、そんな人たちはしばしば「優秀だ」と評価されることがあります。
一体なぜなのでしょうか?
ここでは、異動が多い人が優秀だと言われる理由を詳しく探っていきます。
また、異動が多くても必ずしも優秀でない場合についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
異動が多い人は優秀だと言われる理由
職場内で頻繁に部署異動する人がいますよね。
異動が多い人は、その考え方や捉え方によっては優秀だと見なされることが多いです。
それはなぜなのでしょうか?
異動が多い人が優秀だと言われる理由を紹介します。
向上心があるから
頻繁に異動する人は、仕事に対して常に上昇志向を持っていることが多いです。
大抵の場合、「この人は他の部署でも自信を持って活躍できる」と上司が判断したために異動が行われます。
本人のやる気や向上心が評価されてのことですから、異動の多い人は仕事への意欲があり、優秀だと見なされるのです。
多くの部署から求められる人材だから
人にはそれぞれ得手不得手がありますが、大きな職場ではその適性を見極めて配属しなければなりません。
まれに何でもそつなくこなす優秀な人は、どの部署でもその実力を発揮できます。
異動が多い人は、それだけ他の部署からも求められる人材だということです。
知識が豊富だから
「百聞は一見に如かず」という諺がありますが、どれだけデスクで作業しても、得られるものには限界があります。
部署異動が多い人は、1つの部署に留まる人よりも間違いなく知識が豊富になります。
そのため、どの部署に行っても即戦力となれるのです。
異動の多さが、そのまま知識の豊富さに繋がるといえるでしょう。
経験値が違うから
知識が豊富であることと似ていますが、異動が多い人はそれだけ多くの経験を積むことができます。
同じ部署でずっと働いている人より、明らかに多くの経験ができることは言うまでもありません。
そうした人は得られる経験値が違うので、結果として優秀な人材に成長していくのです。
コミュ力があるから
異動の多い人というのは、言い換えれば「どの場所でもやっていける」ことを意味します。
職場では単に仕事ができるだけでは優秀とは言えません。
周りの人とのコミュニケーションや良好な人間関係を築けることも重要なポイントです。
異動が多い人はその点が優れているため、コミュニケーション能力の高さからも優秀だと言われるのでしょう。
優秀じゃなくても異動が多い人の特徴
確かに、異動の多い人は優秀な場合が多いですが、中には優秀とは言いがたい人が異動ばかりしていることもあります。
優秀ではないのに異動が多い人には、以下のような特徴が挙げられます。
仕事が遅い
優秀ではないのに異動ばかり命じられる人は、上司から「この部署には合っていない」と判断されているのです。
つまり、仕事が遅いなど周りと比べて仕事ができない人と見なされているのでしょう。
忙しい部署であれば特に、仕事が遅いことは致命的です。そのため、誰でもできるような仕事に回されることになります。
ミスが多い
仕事が遅いことと似ていますが、小さなものから大きなものまで頻繁にミスをする人も異動が多くなるケースがあります。
この場合、事実上の降格であることが多く、今の部署から「使えない」と判断されてしまったのです。
小さなミスも後々大きな問題に繋がる恐れがあるため、会社としては早めに対処したいのでしょう。
たらい回しにされている
どんなに鈍感な人でも、頻繁に自分ばかり異動を命じられると、厄介者扱いされていることに気づくはずです。
優秀でないのに異動が多い人は、どこの部署からも「この人はいらない」と言われてしまい、居場所がなくなっています。
いわゆるたらい回し状態で、会社もどうすればいいか困っているのでしょう。
やる気が感じられない
たとえ仕事が周りの人より遅くても、一生懸命な人であれば、どの部署からも見捨てられることはありません。
それが1箇所に留まっていられないのは、やる気が感じられないからです。
仕事への意欲ややる気が全く感じられないため、自分のチームにいると士気が下がると判断され、異動ばかりになるのです。
積極性がない
そして、優秀でない人は基本的に受け身であることが多いです。
いわゆる指示待ち人間で、自分から考えて動くことができません。
先読み行動ができず、分からないことを自分から聞きに行くこともできないため、周りがフォローしなければ何もできないのです。
職場で優秀だと思われる人の特徴
どうせ働くなら、周りから優秀だと思われたいですよね。
職場で「あの人は優秀だよね」と言われる人には、どんな特徴があるのでしょうか。
優秀だと思われる人には以下のような特徴があるので、ぜひ意識してみてください。
タスク管理が上手い
職場で優秀だと思われる人は、自分の中でやるべきことをしっかりとタスク化しています。
「今日やること」を明確にしているため、納期を間違えるなどのミスをすることはありません。
仕事は1つだけではなく、複数のものを同時に行うことが多いので、タスク管理ができるかどうかは重要なポイントと言えるでしょう。
優先順位をつけられる
タスク管理が上手いこととも少し関連しますが、優秀な人は物事の優先順位をつけることができます。
やりたいことや好きなことではなく、やるべきことを優先できるため、仕事もスムーズに進むのです。
優先順位をつけられる人は効率よく仕事を進められるので、結果として他の人よりも早く終わることが多いのです。
自分のミスを認める
誰でもミスをすることはあります。これは当たり前のことですが、優秀な人ほど自分のミスを潔く認めることができます。ミスを認めないで他の人に責任転嫁するような人は、たとえ仕事が早くても優秀とは言えません。自分のミスを認めて謝ることができる人こそ、本当の意味で優秀な人なのです。
同じことを繰り返さない
先ほど、誰でもミスをすることはあるという話をしましたが、優秀な人は同じミスを繰り返しません。
自分がミスをしたときや、身近な人がミスをしたときに、そこから「同じことはしない」と学びます。
前回と同じミスを繰り返す人は、それだけで仕事ができない人と見なされてしまいます。
臨機応変に動ける
優秀な人は「もしも」のときにしっかり対応できる人でもあります。
予想外のことが起こったときや突然トラブルに巻き込まれたとき、咄嗟に動ける人と、あたふたしてしまう人がいるでしょう。
優秀な人は間違いなく前者であり、臨機応変に動くことができるため、頼りになる人だと思われることが多いです。
まとめ
優秀な人ほど異動が多い!優秀な人になろう。
職場の人事異動は、その人の適性を見極めるためや、事実上の昇格、降格など様々な理由で行われます。
だからこそ、異動が多い=必ずしも優秀というわけではありません。
しかし、異動が多ければその分学べることも増えますし、顔が売れるという点でもメリットは大きいです。
ぜひ、周りから期待されて異動が増える優秀な人になりましょう。